こんばんは。
劇団パーソンズ第七回公演『ハッカドロップ』無事千秋楽を迎えることができました。
ご来場いただいた皆様、応援してくださった皆様、本当にありがとうございました。
いやあ、なかなかハードだった、ような気がします。小屋入りしてからの記憶がぶっとんでる部分が多々あります。でも、最強に楽しかった。学生時代、旗揚げ公演の頃の自分を思い出しました。やりたいことをやりたいように。それが出来た作品でした。その代わり役者は身体的にボロボロでした!よく!やりきった!本当に!
今回、本当に良かったなあと思うのは客演さん含め、座組みに恵まれたこと。
専門学生の同期であるびす子の役者として、そして人としての成長が間近で感じることができたこと。まだお互い子供だったあの時代を共に過ごしてきただけに、今の彼女の安定感や愛らしさ、演技に対する真摯さが本当に嬉しくて、一緒にやることができて幸せでした。
普段役者活動をしていない武藤早紀を呼べたのも、とても嬉しかった。彼女自身は大変だったでしょうが、本当に必死に食らいついてきてくれた根性に感服でした。ありがとうとお疲れさまをいちばん言いたいです。
遠藤洋平に関しては、もうなんですかね、単純にファンになりました。彼の芝居に対する姿勢、台本の読み込み方、柔軟な発想、なにより人柄。柔らかい雰囲気を身に纏いながら、中身は男らしい子だったのも意外だけど、素敵ポイント。作品に科学反応を起こしてくれました。良い役者です。また一緒にやりたいなあ。
パーソンズの子たちは、うん、もう、信頼感とか安心感が年々増しています。まだまだお互い下手くそで、だけどきっちり役者がわたしの描く世界を必ず舞台にあげてくれる。共有し、意見を飛ばし、良くしようと一緒にもがいてくれる。
だからわたしは外から辛辣な意見を突き付けられても全く揺らがなくなりました。
これからも共に成長していきたい。十年後、なにをしてるかお互いわからないけど、いつまでも戦友でありたいなあ。
今回は結婚及び家族の話でした。ホームドラマ的なものかと思いきやまさかのSF。ぶっ飛んだバカバカしい世界。ついていけない人もいただろうなあ、と。もっと生々しく、リアルに描くべき題材だと思った人もいるでしょう。
だけどわたしにとって結婚は、そりゃもうSFみたいなもんなんです。苗字が変わる。生活も、食べるものも、起きる時間も。
正直、想像がつかない。いわゆる嫁姑問題なんて巻き込まれた日にはドラマみたい…!と他人事みたいに言っちゃいそう。
そんな中、とにかくハッピーに!と考えて最大限楽しんでもらう為に一生懸命生きながらも、どこかハズレなヤツらの不器用な愛がつまった作品にしたつもりです。
楽しかった。本当に。
続けようと思いました。芝居も、書くことも、劇団も、まだ続けていける、と。
ただいまとおかえりを繰り返しながら強くなっていけるわたしたちは、まだまだここで終わるわけにはいかないのです。
パーソンズの直球勝負、お口に合わなかった方も楽しんでいただいた方も、良ければ来年一本目、遊戯祭を見にきてみてください。きっとまた違う一面が発見できる作品にします。団員の出演人数は少なめですが、だからこそグンと伸ばすチャンス。燃えます。
最後になりましたが、無茶な注文をたくさん振ったのに全力で応えてくれたスタッフの皆様、戦ってくれた役者陣、見てくださったお客様、そして今これを読んでいるあなた様に最大級の感謝を。
ありがとうございました。
畠山