- 2014.05.29 Thursday
高文連十勝支部演劇ゼミナール!その2
さて、続きです。
講師なんてパンフレットに載せていただいたけれど、全然わたしが秀でてるところなんてなくて。
でもせっかく質問や相談をしてくれたし、みんなより少しだけ長く生きてるのでわたしなりの考えを、少し。決してなにが正解とかないので、へ〜こんな考え方もあるのね、くらいに読んでくださいな。
☆「どうしたら役者になれますか?」について。
続けていればなれます。というか、お客さんにお金をいただいているかどうかの違いだけで、皆さん立派な役者さんでした。劇団パーソンズもそうなんだけど、仲間を集めて「劇団旗揚げしました!」って言ったらもうそれは劇団だし。好きな劇団にオーディションかなにかで入ってもいいし、一人芝居だって出来るしね。なので、やる気と続ける力があれば、なれます!
☆「役者になりたいけれど、大学では演劇に関係ないことを学ばなくてはいけないかも…」について。
いいと思います!一生懸命、学んでください!どんなことも必ずお芝居の役にたちます。大学の演劇サークルに入るもよし、夜間やってる養成所に入るもよし、大学行きながら劇団やプロダクションに入るもよし、道はたくさんあるよ!
実際に札幌は大学行きながら劇団もやってる人が多いです。
それにね、生活のすべて演劇に捧げます!って頑張ったからいい役者になれるとはかぎらないし、わたしは、色んなことをして色んな経験をして、演劇以外の趣味や特技がある役者さんの方が魅力的だなーと思います。大学生活を思い切りenjoyしてください!
☆「どうしたら演技が上手になりますか?」について。
それはわたしも教えていただきたい(笑)けれどひとつ言えるのはさっきの話と似ているけど「色んな経験をしてください」ってことかなぁ。心の触れ幅は大きいほどいいし感情の引き出しがたくさんあるほうがいい。
だからね、わたしは「みんな順風満帆なんの苦労もせずにスター街道まっしぐら!になってね!」とは言わないな。「いっぱい笑って泣いて苦しんで悲しんで怒って傷ついて傷つけて、いっぱい失敗して後悔して反省してもがいて、でも前をむいてね。」って思うかな、あくまでわたしの考えなのですが。正しいかは、わかりません(笑)
でもね、苦しみを知らずに苦しい演技はできないじゃない。すごく楽しかった思い出があるほうが楽しい気持ちもわかるよね。
たとえば「失恋して、泣く」っていう芝居をする場合、実際に経験しているほうがリアルな演技が出来る気がするな。
もちろん人を殺す役、殺される役、幽霊の役、などなどは想像力を駆使しないと出来ないんだけどね。
でも人として深みのある役者さんは、やっぱり素敵だと思います。上手い下手とかって芝居のテイストや好みによる部分もあるし!
あ、わざと傷つきにいけってわけじゃないよ!(笑)でも生きてたら絶対いつか転ぶし傷つくので。こんなにズタズタに傷ついて、この悲しみがいつか癒えるなんて信じられない!みたいなこともある。でもそれさえも活かせるのが演劇のいいところだよね!今回だって「実際に経験した嫌だったこと、悲しかったこと」をテーマにお芝居つくったよね。いい作品が出来たよね、そうゆうこと!
生きてて無駄なことなんてないとわたしに教えてくれたのは芝居です。歳を重ねて経験が増えた分、わかることも増えました。
☆「なんかスランプかも…演技がしっくりこなくなっちゃった」について。
わたしもひとつの作品に最低1回は毎回その壁にぶつかります。良い解決法はもっとすごい人に聞いてください(笑)
わたしが気をつけているのは、ひとりで演技しないこと、作り込みすぎないこと、慣れてしまわないこと、上手にやろうと思わないこと。
基本演技は受信発信、人とのコミュニケーションだから、相手の演技が変われば自分の演技も変わるはず。それをひとりで「この台詞はこうゆう気持ちで、こんな音で」って用意しすぎてしまうと、そりゃうまく噛み合わないよね。何回も稽古してると、この台詞はこう!目線はこう!と決めてしまいがちだけど、毎回はじめてやるつもりで、新鮮に柔軟に舞台にたてたらいいよね。わたしも難しいなって思ってるのだけど(。>д<)
さっきは泣けたのに、なんか慣れちゃって泣けなくなっちゃった!とかやっちゃいがち。
だから演技が固まっちゃってるなーってときはあえて頑張らない、全く違うことをしてみる、何も考えずにやってみる、と解決することもあると思います!
あとわたしが危ないと思ってることをひとつ。演劇を続けていればちょっとずつだとしてもやっぱり上手くなるし、こうしたらこう見える、とか、ここを抑えておけばここが引き立つ、とか、テクニックが身に付いてくると思います。それもすごく大事。自分の中で伝えたいことがあってもお客さんに伝わらなきゃ意味ないから、どう見せるかっていうテクニックはすごく大事。感情だけじゃだめなのよね。演出家さんにもよるんだけどね。
でも長く続けてると、テクニックでなんとなーくこんな感じ?ってこなせてきちゃうことも増えると思うんだ。よくわかってないんだけど、こうゆうときってこうしたらそれっぽい、みたいな。
わたしはそれ危険だと思ってます。個性がなくなるし、平均点以上がとれないというか、まあ悪くないけどすごく良いわけでもない演技になりそう。
今回見せて貰った演技がみなさんとても良かったので、テクニックも身につけつつ、素直に楽しく、一生懸命いいものをつくろうって気持ちもぜひ忘れずに持ち続けてほしいです。
なーんて。
わたしよりよほどいい役者さんもいっぱい居たのに偉そうにごめんね。まあこんなこと言ってる人もいたわ、ぐらいに思ってください。本当にわたしの場合は、ってだけなので。すごく間違ってるかもしれない!ひゃー!ごめーん!
何人かとお話したとおり、こんなんで良ければお話きくくらいは出来るので、もっとわたしと話したいと言ってくれた子たち、ツイッターやHP、ブログに連絡くれれば、遅くなるかもしれないけどお返事できます!
でももっとすごい人に聞いたほうがいいとも思うんだけどね(笑)
長々書いてしまいました、読んでくださってありがとうございます!
またね!
佐藤愛梨(・▽・)
講師なんてパンフレットに載せていただいたけれど、全然わたしが秀でてるところなんてなくて。
でもせっかく質問や相談をしてくれたし、みんなより少しだけ長く生きてるのでわたしなりの考えを、少し。決してなにが正解とかないので、へ〜こんな考え方もあるのね、くらいに読んでくださいな。
☆「どうしたら役者になれますか?」について。
続けていればなれます。というか、お客さんにお金をいただいているかどうかの違いだけで、皆さん立派な役者さんでした。劇団パーソンズもそうなんだけど、仲間を集めて「劇団旗揚げしました!」って言ったらもうそれは劇団だし。好きな劇団にオーディションかなにかで入ってもいいし、一人芝居だって出来るしね。なので、やる気と続ける力があれば、なれます!
☆「役者になりたいけれど、大学では演劇に関係ないことを学ばなくてはいけないかも…」について。
いいと思います!一生懸命、学んでください!どんなことも必ずお芝居の役にたちます。大学の演劇サークルに入るもよし、夜間やってる養成所に入るもよし、大学行きながら劇団やプロダクションに入るもよし、道はたくさんあるよ!
実際に札幌は大学行きながら劇団もやってる人が多いです。
それにね、生活のすべて演劇に捧げます!って頑張ったからいい役者になれるとはかぎらないし、わたしは、色んなことをして色んな経験をして、演劇以外の趣味や特技がある役者さんの方が魅力的だなーと思います。大学生活を思い切りenjoyしてください!
☆「どうしたら演技が上手になりますか?」について。
それはわたしも教えていただきたい(笑)けれどひとつ言えるのはさっきの話と似ているけど「色んな経験をしてください」ってことかなぁ。心の触れ幅は大きいほどいいし感情の引き出しがたくさんあるほうがいい。
だからね、わたしは「みんな順風満帆なんの苦労もせずにスター街道まっしぐら!になってね!」とは言わないな。「いっぱい笑って泣いて苦しんで悲しんで怒って傷ついて傷つけて、いっぱい失敗して後悔して反省してもがいて、でも前をむいてね。」って思うかな、あくまでわたしの考えなのですが。正しいかは、わかりません(笑)
でもね、苦しみを知らずに苦しい演技はできないじゃない。すごく楽しかった思い出があるほうが楽しい気持ちもわかるよね。
たとえば「失恋して、泣く」っていう芝居をする場合、実際に経験しているほうがリアルな演技が出来る気がするな。
もちろん人を殺す役、殺される役、幽霊の役、などなどは想像力を駆使しないと出来ないんだけどね。
でも人として深みのある役者さんは、やっぱり素敵だと思います。上手い下手とかって芝居のテイストや好みによる部分もあるし!
あ、わざと傷つきにいけってわけじゃないよ!(笑)でも生きてたら絶対いつか転ぶし傷つくので。こんなにズタズタに傷ついて、この悲しみがいつか癒えるなんて信じられない!みたいなこともある。でもそれさえも活かせるのが演劇のいいところだよね!今回だって「実際に経験した嫌だったこと、悲しかったこと」をテーマにお芝居つくったよね。いい作品が出来たよね、そうゆうこと!
生きてて無駄なことなんてないとわたしに教えてくれたのは芝居です。歳を重ねて経験が増えた分、わかることも増えました。
☆「なんかスランプかも…演技がしっくりこなくなっちゃった」について。
わたしもひとつの作品に最低1回は毎回その壁にぶつかります。良い解決法はもっとすごい人に聞いてください(笑)
わたしが気をつけているのは、ひとりで演技しないこと、作り込みすぎないこと、慣れてしまわないこと、上手にやろうと思わないこと。
基本演技は受信発信、人とのコミュニケーションだから、相手の演技が変われば自分の演技も変わるはず。それをひとりで「この台詞はこうゆう気持ちで、こんな音で」って用意しすぎてしまうと、そりゃうまく噛み合わないよね。何回も稽古してると、この台詞はこう!目線はこう!と決めてしまいがちだけど、毎回はじめてやるつもりで、新鮮に柔軟に舞台にたてたらいいよね。わたしも難しいなって思ってるのだけど(。>д<)
さっきは泣けたのに、なんか慣れちゃって泣けなくなっちゃった!とかやっちゃいがち。
だから演技が固まっちゃってるなーってときはあえて頑張らない、全く違うことをしてみる、何も考えずにやってみる、と解決することもあると思います!
あとわたしが危ないと思ってることをひとつ。演劇を続けていればちょっとずつだとしてもやっぱり上手くなるし、こうしたらこう見える、とか、ここを抑えておけばここが引き立つ、とか、テクニックが身に付いてくると思います。それもすごく大事。自分の中で伝えたいことがあってもお客さんに伝わらなきゃ意味ないから、どう見せるかっていうテクニックはすごく大事。感情だけじゃだめなのよね。演出家さんにもよるんだけどね。
でも長く続けてると、テクニックでなんとなーくこんな感じ?ってこなせてきちゃうことも増えると思うんだ。よくわかってないんだけど、こうゆうときってこうしたらそれっぽい、みたいな。
わたしはそれ危険だと思ってます。個性がなくなるし、平均点以上がとれないというか、まあ悪くないけどすごく良いわけでもない演技になりそう。
今回見せて貰った演技がみなさんとても良かったので、テクニックも身につけつつ、素直に楽しく、一生懸命いいものをつくろうって気持ちもぜひ忘れずに持ち続けてほしいです。
なーんて。
わたしよりよほどいい役者さんもいっぱい居たのに偉そうにごめんね。まあこんなこと言ってる人もいたわ、ぐらいに思ってください。本当にわたしの場合は、ってだけなので。すごく間違ってるかもしれない!ひゃー!ごめーん!
何人かとお話したとおり、こんなんで良ければお話きくくらいは出来るので、もっとわたしと話したいと言ってくれた子たち、ツイッターやHP、ブログに連絡くれれば、遅くなるかもしれないけどお返事できます!
でももっとすごい人に聞いたほうがいいとも思うんだけどね(笑)
長々書いてしまいました、読んでくださってありがとうございます!
またね!
佐藤愛梨(・▽・)